ガバナンスと専門実務(GPP)認定スキーム

Governance and Professional Practice (GPP) Certification Schemeは、NGOセクターのアカウンタビリティと健全なガバナンスの実現に役立つツールである。カンボジアで活動するNGOにプロ意識と優れた慣行を促進することを目的としている。

作成団体
カンボジアCorporation Committee for Cambodia(CCC)(コーポレーション・コミッティ・フォー・カンボジア)
背景・目的

カンボジアで最も歴史が長く、加盟団体が最も多いCCCは、1995年に、メンバー向けに市民社会団体のガバナンスに関する原則をまとめた行動規範を作成した。各国の現行の自主規制策を調査し、国内での意見聴取を経て、2004年に行動規範の改訂と認証スキームの設定を行い、これをGPPと名付けた。

それ以降GPPは、専門家やCCCの加盟団体や認定取得団体、申請中のNGO、地方を拠点とする団体をはじめとする市民社会団体からのオンラインでの意見聴取と、詳細な話し合いに基づき、3回改訂(直近は2013年)された。

ツール作成年(もしくは改訂年)

2004年(2013年)

普及の程度・参加組織数

申請中の団体:208。認定取得団体:69。話し合いに参加し行動規範を活用している団体:2,000(2015年末現在)

対象者

カンボジアのNGO、カンボジアで活動する外国のNGOおよび国際NGO、関連協会

項目
  • 優れたガバナンス
  • コミュニケーションとPR
  • 健全な財務管理
  • アカウンタビリティと透明性
  • 質の保証
  • 人材管理
URL

NGO Governance & Professional Practice (GPP)

URL(それ以外の言語)

クメール語、英語

本ツールは「行動規範/倫理規定」としての位置づけですか?

イエス

「行動規範/倫理規定」の役目を果たし、自主規制のメカニズムになることを目的とする。

自己規制メカニズムですか(第三者認証でない)?

イエス

認定/認証システムですか?

イエス

その場合の認定/認証のメリットは?

信頼のしるし、内部外部のステークホルダー間の信頼性の構築、持続可能な組織の枠組み、そして優れた業務と付加価値の確約となる。

表彰制度の有無

あり

Star Award Foundation(スターアワード基金)と関係している。

格付けの有無

あり

審査過程で、申請組織が規定の規準を満たしているかどうかを評価して判定する。NGO GPPスタッフは、提出された申請書と資料を最初にチェックし、全てが揃っていた場合は、NGO GPP作業部会が加わって更なる審査(書類審査)を行う。NGO GPPスタッフは、作業部会の勧めに従い、現場の視察と審査を行う。NGO行動規範遵守委員会(NGO Code Compliance Committee)に書類審査と現場視察の報告書を提出して最終承認を仰ぐ。

合格したNGOには、最高3年有効の行動規範遵守認定書が授与される。不合格の場合は、行動規範の26の規準全てを満たすことができるようにワークショップ、研修、メンタリング、コーチングなどの能力開発の機会を与える。

事例提供のお願い

日本をはじめアジア太平洋地域で活動するCSOのアカウンタビリティ確保に関する実践例を探しています。貴団体が作成した、またはお使いの実践ツールをお送りください。