行動規範ガイドライン

Guidelines of the Code of Conduct は、ボランティア団体(voluntary organisation)が自らのアカウンタビリティ、正当性、有用性を示すための自己認証モデルである。

作成団体
インドVoluntary Action Network India: VANI(インド・ボランタリー・アクション・ネットワーク)
背景・目的

長年にわたりボランタリーセクターでは、内部のガバナンスにアカウンタビリティと透明性をもたせ、制度化することへの支援が欠如していると明確に指摘する声があがっていた。重大な問題として確認されたのは、インドには中小の正当な団体が自らの信頼性を示す自己認証メカニズムがないことである。

ボランティア団体に質の高さと正当性を求める寄付者や受益者、マスコミ、政府からの圧力と監視の目の強まりに対応するためには、自己認証モデルが必要である。また自己認証は、最高水準の業務とアカウンタビリティを維持することへのボランティア団体の決意を示すものでもある。

Voluntary Action Network India (VANI)は、20年余り前からボランティア団体の内部ガバナンスの強化に力を注いでおり、2015年に本ガイドラインの指標を設定した。

VANIはインドのボランティア団体の頂点に立つ組織体で、1988年にこのセクターの利益を守るために設立された。それ以降、セクターを代表してアドボカシーを推進してきた。またボランティア団体と政府の橋渡し役も務めている。VANIの主要課題は、このセクターの安定と持続可能性を実現させることである。

ツール作成年(もしくは改訂年)

2015年

普及の程度・参加組織数

VANIのネットワークは、国内の500のボランティア団体をカバーし、8,000余りのNGOから強力に支援されている。先ごろ自己認証作業を指標に基づく様式に変更して以来、加盟団体はこの行動規範を採用する過程にある。

対象者

中小規模の団体

項目
  • 組織のコミットメントに関する規準
  • ガバナンスと経営管理に関する規準
  • 財務資源管理
  • 一般人へのコミュニケーション
  • プログラムの規準
URL
本ツールは「行動規範/倫理規定」としての位置づけですか?

イエス

行動規範および自主規制の役目を果たすことを目的としている。

自己規制メカニズムですか(第三者認証でない)?

イエス

認定/認証システムですか?

イエス

これは自己認証システムであり、以下のメリットがある。

その場合の認定/認証のメリットは?
  • ボランティア・セクターのイメージと信頼性の向上
  • 通常の方法で認定を受けることが経済的に不可能な中小のボランティア団体にとって、安価で実行が容易
  • ボランティア団体にとっては、アカウンタビリティと透明性のある方法で業務プロセスとシステムの効率化が可能
  • 寄付者にとっては、正当で透明性の高い組織の識別が可能
表彰制度の有無

なし

格付けの有無

なし

事例提供のお願い

日本をはじめアジア太平洋地域で活動するCSOのアカウンタビリティ確保に関する実践例を探しています。貴団体が作成した、またはお使いの実践ツールをお送りください。